La La Landを見て感情の波をオシロスコープで測定したくなった話(ただの映画の感想)
映画の説明
女優を目指すもオーディションになかなか思うように行かない、ミア、ジャズレストランを将来開くことを夢見る、ジャズピアニスト、セブの出会いと別れのミュージカル作品。
基本情報
- 監督: デイミアン・チャゼル(主な作品:セッション、ファーストマンなど)
- メインキャスト: エマ・ストーン、ライアン・ゴズリング
心に残った場面
セブの「こだわり」が消えかけた場面
バンドピアノマンになる以前のセブは、情熱があればジャズに人が集まると本気で信じていた。また、それを叶えることが夢でもあった。しかし、ミアとの結婚を意識し始めてから、その信念を貫き通せなくなり「大人になろうと」言い出してしまう。日雇いで任せられた曲を弾かなければならない 場面でさえ、ジャズアレンジしてしまうような我が強いセブが、自分の信念を曲げてしまったのは非常に衝撃的だった。 この場面で私は、夢を諦めることには責任が必要だと感じた。なぜなら、応援してくれる人がいるからである。本作のように、自分と 同じ境遇のセブが、ミアの夢を追う上でも心の支えであったように、夢を追っている人には本人が気づかないところで、大きな影響を与えてしまう。 夢を諦めることは悪いことではないが、正当な理由を説明する責任が生じると感じた。
5年後
5年後両者は夢を叶え、さらにミアはセブ以外の人と結婚をし、セブの店「セブス」で再開する。そこから始まる回想シーンは感動した。 今までの出来事がすべてがうまくいっていたら、ミアとセブが結婚し、幸せな生活を送っていたというような回想は、嬉しさと悲しさ両方 入り混じるような気持ちになった。それに加えたミュージカル的要素は、私の悲しさ、嬉しさの感情の波をめちゃくちゃにした。(実際、オシロスコープで測定していたらすごい波形が出ていたと思う。) 回想が終わり、2人が別れる際、無言で頷きあったシーンは、感動が頂点に達した。お互いが夢を叶えたことへの、称賛の気持ちもあっただろうし、ミアが結婚してしまったことへの、 セブの寂しい気持ちもあっただろうし、それを後ろめたく思うミアの気持ちもあったと思う。そんな気持ちを全て含んだ、セブとミアの微笑みは、私の涙腺をcollapseさせた。
簡単な感想
- 5年後はお互いに夢を叶えて、くっついてのハッピーエンドが最高だと思った。しかし、くっつかなかったのはそれはそれで、せつなさというかやるせなさというかそういうものが、自分の心に残って悪い気持ちではない。
- 夢を叶えることは、色々大切なものを犠牲にする必要があるのかなぁと思った。
- てか、なんでミア結婚しちゃったの?意味わからん。俺だったらキレる。
- エマ・ストーンすこ